台湾の不思議なトラム
2年前の夏、台湾の南部を訪ねました。高雄に新しくできたのは、「電車だけれど架線がない」という、不思議なトラムです。どうやって集電するかというと、停止時にパンタグラフを上げるのです。市街では駅間が短いこともあり、問題ないのでしょう。景観や管理コストからも、好ましいと思われます。上の写真から、集電している様子がわかります。
ドイツなどでは、幹線鉄道に乗り入れるトラムがありますが、そういう路線では採用しにくいですね。日本の「相互直通」も、50年以上の歴史がある方式ですが、現在の形になるまで、試行錯誤あり大工事(改軌した会社もあった)あり、なかなか、一筋縄ではいかないようです。
クルマも電車も、動力に技術革新のみられる昨今ですが、私見では、いろいろ、実験しつつ着実に進めるのが賢明ではないかな、と思います。1950年代の駆動方式を考えても、直角カルダン、垂直カルダン(まるで鉄道模型)などテストされ、現在の平行カルダンに落ち着いたのですから、ねえ。