むかしむかし、あるところにmodel T
アメリカ西海岸などと並び、NZでは気候がよいため、自動車の保存に向いています。写真は、街並みリノベーションの完成イヴェントで撮影しました。交通史あるいは経営戦略上も有名なFord model Tが、こうした街の行事に登場して注目を集めています。何かというと、Vintage Car Parade があり、パッカード、シヴォレー、MG、モリスなど、車齢30年から60年というクルマが行進し、さながら自動車博物館状態になります。
写真で注目してほしいのは、ナンバープレートのあたり、クランク棒が見えます。なんと、このT型には、セルモーターがなかったのです。つまり、発進のたびに、外に出てこいつを回し、エンジンを始動させるわけです。 雨や雪の日はつらい、ということで、セルつき、車体色などの選べる競合のGM車に、Fordはシェアを奪われていったそうです。
そういえば、かつての愛車であるゴルフⅡも、後席にはパワーウインドウがなかったなあ・・。